ハワイの低地で咲いている「ビーチ・ナウパカ」と呼ばれる種類。花の部分が1つの花を半分にしたような扇状の形をしています。ビーチ・ナウパカは比較的よく見られますが、高地には「マウンテン・ナウパカ」という名の、同じような形をしたものもあり、これは、ビーチ・ナウパカよりも、見つけるのがやや困難です。独特な花の形と、山と海に分かれて生息することから、ハワイにはナウパカを主題とした悲しい伝説が何種類も伝えられています。ハワイの火の女神、ペレが出てくるものやフラを修行中の恋人達の悲恋物語など、右に挙げた以外にも様々なお話が伝えられています。
随分珍しい花がハワイにはあるものだと驚いていた。先日夏日かと思われるような陽気の日にドライブして田園風景の中を散歩した。そのとき偶然にもあの花によく似た花を見つけたのだ。
田植えを待つ田んぼには水を張ってあり、その水たまりにはメダカではない小さな魚が緑の羽衣を身に着けているようにヒラヒラと泳いでいたり、甲高い声で鳴く中ぐらいの大きさの鳥が飛んでいたりして、のんびりとした時間があった。
ふと足元を見ると生き生きとした草花に目が留まった。
なんと、花は小さいけれどあまり見かけない白い花…!?
ハワイで伝説の悲恋物語を呼んだあの扇状の白い花の形状にそっくりだった。
え!このような花が日本にもあったんだと思ったのである。
これは…!?
そうだ、分からない植物の花は、ブログの友だち・押し花さんに聴こうと、早速メールしてお尋ねしたら、折り返しお応えがあり、これもまたびっくりした。
そんなに早くお応えがあるなんて正直期待はしていなかったもの!
「…(前略です)… 田んぼのあぜ道で、普通に見かける花でした。広島の奥の方の田んぼのあぜ道でよく見られる花です。可愛いです!」
そんな草花に目を遣ることもなく、危なげにあぜ道を走った小学生、低学年時代の思い出がある。
9歳違いの叔父の後を負けじと走って田んぼの中に落っこちたりした。叔父はあのころ憧れの人だった。年上のお兄さんと遊ぶのが楽しかった。よくふざけてはくすぐったりしてくすぐりの極めは泣き出すまでということがしばしばあり、その都度少年だった叔父は、祖母に怒られたり、たしなめられたりしたのだった。
でも、不思議に泣かされても度を越えたふざけ合いもあったのに、年齢の近い叔父は大好きであった。次男坊の叔父は結婚して遠くの地に行ってしまい、取り残されたような気がして、とても寂しく感じたりした。
田園風景の中で、普段は思い出したりしなかったことも思い浮かんでくる。
こんな時間は、またとない大事なことだと思えるのだ。(年だなぁ。)
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