G.7の七夕
過去の話から続いて来たことで恐縮なんだけれど記念すべき4年間を共に過ごした仲間たちを懐かしい仲間だと大切に思っている。
今も仲間として見てしまうのは私の驕り?そんなにべったりと私生活にまで及ぶような食い込み方をしている人は少ないけれどゆるりと思い出話の花が咲き出すと、それなりに理解できるような脳トレ的な面を垣間見ることができる。
いいよね、昔の仲間、同級の仲間、同じ学び舎のどこかでウロウロと彷徨ったり、迷ったり、将来を模索していた仲間ならではの連帯感が何にも増して凄い力であると感じられて今この時もそういう目で見れば頷ける。
何時ものように駅で待ち合せて顔を合わせたその時にこのビルにあるホテルの料亭に座を占めることとなった。この一年ぶりの再会で楽しい逢瀬を皆が盛り立てる。
この時期となると年齢的にといえばそれまでだがそれぞれの連れ合いの状況や家族の健康状態、その事情で出席か否かが決まる。
仲良しだったMさんは、家族の行事のため、Yさんは今夢中で健康にまつわる趣味的なことがあり何度か不参加なさるので、今回もそちらに重点を置くのかと思い図れたため、私は今回、積極的にはお誘いしなかった。いつも連絡を取り合っていると見られているYさんの状況は?と、尋ねてくれる方が居られたが、私の応えはいまいち消極的なお返事となっていた。やはり声をかけるべきだったかと後悔する。
また、違う視点で物事を見て考えるSさんからはメールで「今回は残念ですが不参加」というお知らせを受けていた。彼女のお話にも期待していたんだけど…。
故に13人中、7人の出席だ。それで、我々はG7(girls seven)と呼んですまし顔。決してgrateと言ってはいない所がミソだ。
雨が降るのか降らないのか九州、関西地方に豪雨をもたらし思わぬ被害が出て多数亡くなられているし、ハッキリしない空模様なのだが、今日は七夕…。電車で移動の私の目に、お日様がチラリと顔を見せて久しぶりの曇り模様だ。
ホテルでの食事をしながら、ライン交信しているTさんからの話が飛び出した。それは、そよぎから昔の写真が送られて来たことの話題。
お孫さんたちがその若い頃のTさんに「お婆さんもこんな頃があったのね」「面白い」と大騒ぎになったのよと。驚かれたり笑いを呼んだりというひとときがあったので…とのお話だった。
なんとそれは55年も前になるとは!大学4年生の頃の写真のことだ。ラインは写真も大きいままで送信できる優れもの…。とても便利にきめ細かな写真を送ろうとすれば簡単にできるのだ。
大学4年にManagement-Houseの宿泊実習があったが、その時の写真だ。女性の寿命は男性よりも長いはずだが、この中のお二人はもう会いたくても会えなくなってしまったことも本当とは思えないほど生き生きしているのに。何ということか…。生きているがごとく友の声が耳に聞こえる。
それらの写真をスマホで見ながら、あの頃の時代の私たちは何て若いんだろう…と声があがる。夢もあり、お肌もピチピチ漲っていてその自分たちの頃のことを白黒の写真でありながら若さも感じとれて、ここにはない人たちまで同じように若く並んで思い出される。いつの間にか過ぎてしまった年月を振り返って思い出している。張り切って勉学に励んだあの人やKさんの下宿に皆で押しかけて炬燵でそのまま寝てしまったり。スマホ画像を回わして思い出のタイムトンネルをくぐってしまっている友だち。その写真をきっかけに思い出す新たな画面も引き続いて見えて来た。
そうよ、夢も希望も若さの中だったね…。
色々の写真があったのだが、スマホに収納してある場面だけでも、結構楽しいものだった。
下は仲良しのYさん、Mさんと北海道旅行に出かけたとき。あの頃は青函連絡船にも乗ったし、偶然連絡船の中で出会った北大生と友だちになり、私たちの旅程を話し、何日か後に北大で待ち合せたっけ。その方に北大の構内を案内して貰ったことも懐かしい思い出だった。
原生花園、利尻島、摩周湖、昭和新山・・・・・湖もいくつも回ったわ…など、思い出すがその話の出来る友だちは、今日来なかったので残念なことだった。
あら!このノースリーブのブラウスが断然お気に入りだったから、その頃の写真にはよく着用していることだったと、ビックリ。どれもみんな別の日に撮影していたはずだったのに、ね。
卒論も出来上がって南紀白浜辺りも一周したこともあった。あれも、これも、写真があると思い出されるが、懐かしがっているのは当人たちだけなんだろう。
でも、人生で無駄だったことは無いものだよと体が弱ってきたころの父の言葉を思い出す。どんなことでも生きる上では何かしらあれで良かったんだと思えることばかりだよと。
そう思える人はきっと価値ある生き方をしたんだろうと思ったが、今自分を振り返るとやはりこれで好いのだって思いたいし、きっとそうなんだろうと思う。
いや、こんなことを想うのは確かに我が人生は終盤に居るんだと意識したい。後期高齢者だもの!いいえ!!!後期は光り輝く「光輝」なんだよと。「幸起」もいいね。気の持ちようですよ。自分の人生はこれからますます自分らしく生き生きと瑞々しく過ごしていく方向で行きましょう、と…。
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by nagotu3819
| 2018-07-09 23:14
| 交友録