たなばた
夕方の買い物に出たときのこと。(6月の末日)もう七月になるんだ、早くも半年を過ぎることになるなんて…。モールでは買い物客参加を誘いつつ七夕飾りを催し雰囲気づくり。
見るとは無しに見ると星への願いが書きつけられた言葉群が目を引いた。忙しい時だから、サッと通り過ぎようとしていたのにふと足が止まってしまった。
幼さが残る子たちの願いは本当に可愛いものだと私も童心に返った。微笑ましくもあり嬉しい気持ちにもなった。
「りなちゃんとつきあえますように」「水泳がもっともっとうまくなりますように」「ピザやさんになりたい」「テニスも受験も皆で乗り越えますように」「わすれものをなくしたいです」「だいじなものが見つかりますように」
何か私も星に願いを書きたくなったが、この短冊に書かれた願いが叶いますようにと応援しつつその場を通り過ぎた。
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若い時は、なかなか時間が回らなくてとくに小学生の時などを思い出すとなぜこうも時の経つのが遅いのだろうかと、所在なく思っていたものだった。
なかなか時計が動かないからいつになったら大人になるのだろうか、
まだ自分は子どもで、何年も待たねばならないんだわ…と、正直にそう思っていたものだった。
面白いゲームや熱中して遊んでいる時はもちろん例外だけれど。
ところが高齢者の今、ちょっと振り返ると時間が無い…。あっという間に時間が経っていくのだ。もう一年の半分が過ぎてしまった…、これということもせずに時間を空回りさせていることに気にはするものの、実際は何もせずにいることを承知でも、焦っている。
まあ、こういうことの繰り返しで時は流れて行くんだろう。時を流してしまって後悔するのだろう。
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