あんなに一時期は、忙しく頭の中が一点集中していたのに。
いわゆる没頭できたことがあった時は、食事も睡眠も、特に決めた時間に強制的に摂っただけで、摂らなくても特にどうということもないような感覚で過ごして来た。
食べなくても、眠らなくてもそちらに関心が行かなかった…、基本的な欲求であるのに無視出来ていた。
ところが、今その関心事が一応すんでさっぱりと自由な気持ちになれる時間が私を取り巻いている。
こんな喜びは無いはずなのだ。
これはお三時のメニュー。
この自由さの中で心が浮遊しだし満足感をたっぷり味わって楽しめる…。
すると、眠くて眠くて仕方がなくなったり、食事も明るいうちはまあまあ、時間通りに頂くのだけれど…。
夕食がすんでから、何かを食べていたいような気持ちになってくるこのごろ。なんだろう……か。
多忙な時間を過しての反動なのか、仕方ないとは言えない自重すべき気持ちながら、今までにない現象となってきた。
取りとめもない年齢の中に居心地を求めてきたのかしら。少し前は、何かしら有意義と思えるような自分なりの関心事、テーマをその時々に作りだしたりして満喫していたこともあった。
それなのに、家にいると眠たくなったり、ただ無意味に時間が過ぎて行くことに気付き、わがままな気分を是正することに気が回ってきて何とかしなくちゃとなる。しかしそれが、手っ取り早く好きな運転でもしようとなると…。
文中とは関係ない運転時風景・その時はまだ明るい午後のひとときだったが。
小一時間もすると、とても眠くて眠くて…、となってくる。
緊張感でいっぱいのあの頃だったら、絶対に眠気なんて無かったのに…。
危険、キケン。
こんな時に何気なく己の食欲に甘んじていれば太っていくんだ。
まだ太るだけならいいけれど、人に害をももたらすような車の運転となったら……。
おそろしや…。
気をつけなければと、肝に銘じて、なんとか緊張感を得るためテーマとなるものを模索しながら、何かと他には害を及ぼさないようなところで自分に課したいと思っているところである。