ふらりと出掛けてみた。
もう午後の陽で、傾き始めていたのだけれども…。
家の周りの桜たちは、みんな赤っぽいガクをみせて花びらを散らせていたのに、比較的日当たりが悪い所の樹だろうか。
まだ散らずに満開の桜があった。
こういうのって、嬉しいものだ。
そう言えばこの辺りでつくしをたくさん摘んだわ…と、以前のことを思い出した。
あ、あった。
ツクシがあちこちに見える。
あのとき一人で摘んでいたら、付き合ってくれるように摘みだした人が居りましたっけ。
さらに、それを見ていた他の人が、「この辺は犬の散歩道よ、オシッコかけられているはずよ…」と。
「あら~、汚いから止しましょうか。」
逆らわなかったが、
むかしは、犬の排せつしたものなんて可愛いものだった。
珍しいことではなかったが、何せ、人糞を畑にまいて肥やしにしていましたもの。
畑は2,3日は臭かったけれど、作物が大きく育った頃にはすっかりそのことを忘れて(?)、立派な作物を、ふっくら優しく良い味だと、頂いたことがありましたもの。
そのうちに化学肥料を使うようになったんだけれど、辿れば汚物は濾過されて川に流れて行く訳で、地球感覚からみれば何かしらの輪が出来ているはずである。
そう言うの食物連鎖の類でもあると言える?
ちょっと違うかも知れないか…。