昨年もこの時期に初春に備えて七福神めぐりの下見があったけれど、今年もブラブラ探検歩きをした。
私は何度か何ヵ所かの下見に参加している。
けれどその場所のポイントは分かったとしても、そのライン~道筋がどうも掴みきってはいないと反省する。
結局行かれなかった人にもこんな所であったと言うお知らせの役目を果たす「会報」のために、シーン設定をするなどにポイントを置いて見ているということが、わかる。
まあ、役員が何人かで行くのだから、皆が違う目線で下見をするということは意義ありだと言えるのだが。
ここから、次の場所へ行けるかなと思うと心配なのだ。
これはご案内の下手な私への言い訳である。この日も冷たい雨が降っていた。
元三島神社から出発して七福神めぐり。この周辺は軒をひしめくラヴホテルが林立していてキョロキョロした。
物珍しくて見て見ぬふりをしながら傘を広げて歩いた。
しかし私たちは東京文学歴史散歩の会の集まりだ。
この界隈は文学者が好んで物語の舞台としても居るため七福神を巡りながら、「たけくらべ」の気持ちに浸り始める。
ここはたけくらべでは「小野照さま」と呼ぶ名で登場する小野照崎神社である。12年前にここに来ているのだが、ひとりで行けるだろうか…。
太郎稲荷神社。江戸時代、吉原遊郭の裏辺りにあり当時は「賽銭供物が山をなすような流行りの神として盛況だったらしい。
一葉の石像がある、千束稲荷神社。可愛い顔をしたおキツネ様の口元が笑っていた。
でも、一葉像は見なれた一葉のお顔から見ると、少しとがってきつい感じの印象だ。
ほんとうはどうなのだろうと思いながら横から斜めから眺めてしまった。
淨閑寺。荷風の碑があり、遊女の投げ込み寺としても知られる。安政の大地震の時に新吉原のたくさんの遊女が投げ込むようにして葬られたという塚―塔が建立されている。