ANAクラウンプラザホテルから下を覗く。今日は良い天気です。
テレビやグラビア、新聞などで何度も見ている風景です。
初めて訪れています。あ~、これね…と、ちっとも驚かないのです。
いつも何かしらにときめいていたいと、年をとってもナイーブな感激する心を失いたくないと思って生活しているのに…、なのです。(三重吉の像は右上角)相生橋を渡って、川の傍らに「赤い鳥」の鈴木三重吉の像がありました。父がよく赤い鳥の素晴らしさや三重吉童話を盛んに読んでくれたことを思い出しました。そして改めて三重吉が生まれ育った土地だと気づきました。
8月には必ず放送される平和公園の広場。平和の灯し火がチロチロと風に揺れながら、燃え続けていました。
資料館の中のオドロオドロしいショッキングな遺品などを目にして、戦争を改めて難いと思いました。
「裸足のゲン」の漫画も子どもから借りて読んでいました。
胸からぶら下げていたカメラに、フラッシュを焚かなければ撮影OKだとの声をきいていましたので、撮影はしましたが、胸の中の震えで目を見張るばかりです。
雰囲気が代わり、錦帯橋を渡りました。
巌流島で闘った佐々木小次郎の姿。吉川英治の小説宮本武蔵で小次郎との部分が掲げられていました。じつは青年剣士ではなくて年を取っていたとか…。
近くに土地の老人が居て、「誤魔化されたような事実のような…、まあ、解説を読みなさい」と、面白い疑問符を漂わせていました。創作も加味した小説だし面白ければ良しという読者も居るんだし…(?)ネ。
山口市の瑠璃光寺。大内弘世の代に周防長門の両国を統一したが、京と山口の地形がにているので「西の京」とすべく大路・小路と言った市街地整備と共に文化人を招いたそうだ。画聖雪舟(水墨画家。禅僧)の胸像がある。そして若山牧水が瑠璃光寺の五重塔を詠んで「はつ夏の山のなかなるふる寺の古塔のもとに立てる旅人」歌碑はこの近くにあると言う。
静かで趣きのあるとても好い五重塔だった。
とうとう関門海峡まで来てしまった。海峡の前でボランティアの紙芝居をしているおじさん…ゆっくり聞いて居られなくて気の毒な気がした。そして、関門トンネルを歩いて渡った。700mというが、長く感じられた。それもそのはず。ひたすら歩くのみでしたから。
門司港レトロ街を自由散策。お昼も自分たちでお店を探して食べることに。
「焼きカレー」が美味しいとの案内。まさかカレーを焼く?鰈を焼くのじゃないか?いやそれでは平凡すぎるよ…と、喋りながら歩く。熱いのでソフトクリームを食べて、ようやく気に入ったお店を見つけて「焼きカレー」を注文する。
これがなかなか美味しい。普通グラタンはホワイトクリームだが、カレークリーム(?)でグラタンにしたと言う感じだ。翌日のカレーをこうしたらいいね…などと喋りながら頂いた。
この夜は北九州市八幡ロイヤルホテル。
夜は何を頂いたんだっけ…???いえいえ、先ほどの焼きカレーが夕食でした。大分時間が経ってもカレーを食べたという証拠のように鼻を抜けて行きましたっけ。
疲れた~。1万4千歩。バス走行距離約245km。