白樺派の文士村にまた出掛けた。
我孫子の友だちToyokoさんは長く我孫子に住んでいるのに、そんな由緒ある良いところだとは知らなかった…、今度案内して欲しいのだけれど…と以前言っておられた。
半月前に約束していた日が来た。以前参加できなかったKinueちゃんとご一緒で3人で文学散歩。
お天気が良かったので、趣きも以前同好会で行った時とはちょっと違った印象だった。
旧村川別荘も、学芸員の説明は無かったが、ボランティアの方が居らしてゆっくり思うがままに拝見。
あのときより壁も塗り直してあり綺麗。
洋風の離れは、立ち入り禁止となっていた。朝鮮風のそりかえった銅板屋根の葺き返しをしたので監査を受けるまで公開出来ないのだそうだ。手賀沼が窓辺から見えるような感じの洋室が良いのに案内出来なかった。
子の神大黒天では、腰から下をお守りするということだ。金のわらじの奉納があり、ご利益がありそうな気配。足腰は成るべく丈夫に動いて欲しいもので、よくお参りした。
桜が咲きだしている。イボガエルも這い出して来ていた。私たちの姿を見たからか、片足をうしろに延ばしたままの恰好でびくとも動かない。日傘の柄でちょっと触れたぐらい…いや、突いたくらいでは石のように動かなかった。
楚人冠のお屋敷もなかなか素晴らしいと思っていたので、そちらへ足を延ばす。
彼は椿の花が大好きで、種々の椿が植えてあることをこの前の時に知ったので、花も見たかったが、期待ほどには咲いていなくて、ただ紅太神楽という赤い椿は見事だった。
金魚葉椿は珍しい。葉っぱの先が金魚の尾びれのように三つに分かれていることを、教えて貰った。残念なことにどんな花が咲くのかは見られなかった。これからが花時らしい。
羽衣というほんのりと薄紅色の花びらの椿は美しかった。
お昼は、Toyokoさんのご案内で「小綬鶏」という隠れ家風の落ち着いた雰囲気を漂わせ、女性好み?の良いレストランで2時過ぎにお昼を摂った。
ちょうどその奥隣が、武者小路実篤の別荘だったところ。
初めて行こうとするなら、実篤の別荘跡へと目指せば良い。
最後に写真で紹介しようと思う。
お腹がすいたので、途中手焼き製造をしているお煎餅屋さんで何枚か買い、食べていたので良かったのだが…隠れ家風のレストランでゆっくり足を休めてお昼を頂いた。
そうして散策した後に、人形の”風ギャラリー”Toyokoさんの作品を拝見させて頂くためにお寄りした。
いつものように、アクタードールの展示は素晴らしい。
お婆さんを車椅子に乗せてお花見の風景は、車椅子を、工夫に工夫を重ねて、ついに作り上げたもの。
なんでも徹底的にされるToyokoさんの情熱には頭が下がる。
いいなぁと、とても精神的に刺激を受けて帰るのだけれど、家に着くとまた依然としたグータラ生活しか、送れないのだ。こうして私は私なりの時間を過して居るしかないのか…と、思う。
私なりに、時間を有効に過ごしたいものだ……(それを目標として。)
万歩計を見ると8351歩とカウントされていた。