芸術科目や実験を伴う授業を希望の者が受ける時に、いつも2クラスが行ったり来たりで構成された。
故にこの2クラスの高校時代のクラスメートが、割に平均した感じで仲良しになった。
卒業してからも懐かしく思い出される仲間となっていた。
古稀を機に集まることになり、Okaちゃんと、私が世話役。
24人の集まりとなったのである。(26人一時はなったのだが…。)
昨日は強風が吹き荒れ夜半から雨が降り出しやや昨日よりも寒くなったのだが、幸いにして10時ごろには雨も上がりまあまあのお天気となった。
前回は2008年。5年ぶりの友だちや、卒業以来初めて出席の方も居られる。
以前の会で、どなたか分からなくているのは失礼だし…と、積極的にお話しかけをしなかった友だちが居た。
多分…と、思いながらも長く逢わないでいると昔とは結びつかなくなるほど変わってしまった方も居るのだ。
コース料理が運ばれて、お隣同士で和やかに時間を過した後で、これまでのことをそれぞれお一人一人にお話ししてもらうことにした。(幹事が前もって相談していたとおりである。)
名札を用意しておいたことも功を奏して、高校生時代に気持ちは勿論、姿まで自然に繋がって本当にあの時代に帰って行った。
盛り下がるかと心配していた「校歌」も、懐かしく歌うことになった。
同窓の皆さんが集って歌えるのは校歌です…ここでしか歌えないのですからと、願いにみちた誘導もしてしまったので。
ふと前の座席の方を見たら、目頭を抑えていらしたので歌えてよかったと思った…。
女子校という特徴は、少し寂しいこともある気がしていた青春時代の思い。
男女同権とは言いながら、実際に社会に出れば女性はお茶を汲む係り、そして結婚退社が望ましいという風潮。職場の花的女性の存在。決して男性のような冒険には挑まない。おとなしく過ごすことを良しとした。
女性蔑視は表立ってはなかったが、密かに思っていることを感じていた。
そんなものかも…と、思いつつ、しかし反発の心でその頃は、比較的男女差の無い教師と言う職業を選んだ私。
でも女子だけだから寂しいという観測は実際は違っていた。
男子が居ないから、普通男性がお役目をするようなことでもすべて女子がするしかない女子校と言う場。
同一民族で生活するようなものといえばそうなのだが、環境的に見れば甘えていたのかもしれない。
しかし、長い人生の中で、女子だけの社会を体験したこと、そんな条件下で青春を過ごせたことは貴重な時期だったと、十分に心得ることが出来ていた。
女子校の皆さんは、なかなか素晴らしい仲間だ。
十分に楽しめて、少しの悩みや苦しみだって経験して…、だからこその喜びも見つけられてきた。
こんな風に思えるのは、やはり古稀を迎えたということなのだ。
いわゆる、自分の中では、大昔の70歳と今の自分たちの年齢70歳は10年も20年も違うという話も出た。
人生50年の時代ではない。
女性の平均寿命85.9歳の時代である。
大昔の感覚から言うと10年どころではない。30年は寿命が延びているのだから…。
年をとったと簡単には片付けてはならないのだと思いながら友だちの若さを見ていた。
by nagotu3819
| 2013-03-15 01:21
| 交友録