台風一過の今日、久しぶりに叔母に逢いに行った。叔母の家にほど近い所に住む妹をピックアップして、食事をしながら、昔話。
叔母の母(私の祖母)は学歴は無いけれど、学問好きで、幾つになっても好奇心旺盛の人だったと。
「片田舎に住み国会議事堂で審議する模様を知りたくて傍聴に行ったのは、この地域ではたったひとりと、密かにうちの者に自慢していたのよ。おばあちゃんが言っていた言葉で思い出すのは
「子曰わく、疏食を飯い水を飲み、肱を曲げてこれを枕とす。楽しみ亦其の中に在り。不義にして富み且つ貴きは、我に於て浮雲の如とし。」(しいわく、そしをくらい みずをのみ ひじをまげてこれをまくらとす。たのしみまたそのなかにあり。 ふぎにしてとみかつたっときはわれにおいてふうんのごとし。)と言うのよ…。」
惜しくも祖母は63歳で亡くなってしまったけれど、現在83歳の叔母は記憶は確か。舌を巻く。
叔母と別れたあと、予てからお訪ねしたいと思ってAkasakiさんのお人形、アクタードールに逢いに行きたいとのアポを取っていた。
今回のお人形たちは、夏の宿題や、囲碁を楽しむお父さん、ハイキング風景、ゴルフ前夜の心配事をテーマに、それぞれが楽しんでいる模様を表現していた。
お人形に合った小道具も楽しみの一つ。本、扇風機、ビール、蚊やり、リュックサック、スニーカー、魚、・・・・・
ゴルフ前夜お天気が気になるお父さん。天気予報がテレビから録画された画像が映る。
凄い。人形は動かないけれど、その場面場面で手や足の表情、体全体の傾きや反り、諸々で、全体では80体くらいあるそうだけれど、同じ人形でもいろいろな表情、表現をしている。
面白い。彼女の全くの創作で、想いも独創的である。
ご自身の制作に依る著作本が何冊もお有りで、小説も書かれていた。
また、同級生の方々が還暦になった時に同窓会を開かれた。
パーティの模様スナップ写真を個々に記念写真から切り取って、「あのころのあなたに逢いたい…」と題して、自分用に本にされたそうだ。それをお友達に見せたら、私にも作って、私にも、私にも…、と希望者が続出。
とうとう100冊を作ったそうです。
さりげなく飾ってあった色紙に眼を止めると…、あの小説家・渡辺淳一。
「
わたしの中の もう一人の わたし」と達筆で書かれてあった。そうよね!小説に書く人物は作者の化身であって作者ではなく、でも作者の心のままの動きを自由に解き放してしてくれる幻想的な世界です。
お人形もAkasakiさんでは無いような…、でもAkasakiさん、ご自身…ですよね。
by nagotu3819
| 2011-07-24 23:24
| 交友録