3日続けて、お喋りと食事の集まりがあった。
「戦後」だなんて今ごろなんだけれど…。
戦後ぼちぼち落ち着きだした良い時代に、小学校入学した同い年の仲間、仲良し会だった。
まるまる6年間の戦後教育だったし、私たち世代は「戦後人間」と思っていた。
遅い自覚だけれど、中年以後、何かの機会に自分たちは「戦中派」なのだと初めて意識した。
まあ、そんなことは述べなくて良いことなのだが、TV小説「おひさま」の、「子どもたち」の話や、戦争に出たお父さんが帰ってきたことで通じることがたくさんあるという話が出た。
実際、不発弾で遊んでいて命を落としたいくつか上の子の話や、3歳の時に空中から飛行機が火を出して落ちて来ることを覚えているという話…など、土地の方とは距離を感じながら育った疎開っ子の私には全く知らないことだった話題などに興味を持った。
3歳ごろから、時の感覚~さっき、いま、あとで、昨日、きょう、明日…が少しずつ判るようになると、記憶として残ることが多いと言う。
同じ3歳でも、誕生日が少しでも早ければそれだけ発達する、いわゆる月齢がものを言う時期。
話していてその頃の年の差を感じた。
記憶には、時間的な意識の確立もあるが、ショックなことも脳裏に刻まれる。
燃えながら落ちて来る飛行機が自宅付近に落ちれば、かなり恐く震える思いで見たのだろう。
大人たちの感情が即子どもに反映する訳だ。
311地震の時に今日集まったお宅で、同じメンバーで体験したので、その辺りからも戦争の恐さ、地震の怖さなどの話題。
そして政府の対応の拙さ、義援金を個人的に配布しようとするから後手になる、市町村単位で配布すればもっと早く適切に条件を加味できて被災者の手に渡るだろうに…と政策批判など。
美味しいものを口に運びながら話は果てしない。
昼食は、冷やしうどんにトッピングをそれぞれのお好みでして、つゆには好みのドレッシングで…、と舌鼓をうちながら、おしゃべりを競い合い。
「お腹がいっぱい!」と言いながら、いつの間にか盛りだくさんのデザートにも手が伸びる。
西瓜、とうもろこし、サクランボ、メロンなど、入ってしまう自由な大きさのお腹…結果、体重計に乗るのが怖くなるような一日であった。
by nagotu3819
| 2011-07-08 23:43
| 交友録