ね、ね、見てください。こんな新聞広告があったのよ。二泊三日で2万円ですってよ…。
今年の旅行はまだ行っていないのでここに決めませんか?
まだストーブの暖が恋しい2月の中頃であった。すぐに3カ月後のプチ旅行が決まった。
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私たちは小学校代からの友だちで、お宅もご両親もみんな知っているそんな仲間である。
旅をする仲間は始め10人くらいだったか?
これは↑幼なじみのメンバーで何回目かの旅行の時の写真だ。東北新幹線を使って男鹿半島へも回った時のものがふと、目に触れたので再登場させてみた。
この時初めてレンタカーを使い、自由さのある楽しさを味わえたという記憶である。
55歳を迎えた時に、小学校時代を懐かしんで同窓会を開いたのだが、その時に集まった幹事群である。
女性幹事のと男性幹事計10人となって何度かの準備会をもって相談・提案を出し合いつつ、久しぶりの同窓会を盛り立てたのだった。
そして同窓会の幹事はすっかり変貌を遂げていた。小学校1~6年の担任をお招きして、本当に豪華な顔ぶれが集まったのである。
久しぶりで大変まろやかで笑いの絶えない、けれど何となく緊張感も漂って、好い同窓会が繰り広げられたのだった。
その後せっかくこうして会い、親しんだのだから「これからも度々会いたいね」ということになったのである。年齢的にも家族がそれぞれ独立し、自分のことができるようになった頃合いであった。
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さて冒頭の、出かけて楽しめれば良いというお気楽な旅は能登半島・和倉温泉である。
第1日目が午後2時55分羽田発で第2日目は自由行動、第3日目は午前11時45分には帰着という大変ファジーな日程である。
「安いはずよね」と納得して今度もレンタカーでの移動を楽しんでしまった。
メンバーに運転がお上手で見知らぬ土地も感が働く見事な運転ぶりのFusakoさんに今回もお任せで、大船ならぬ「大クルマ」乗せて頂くことで話しは纏まってきている。
梅雨時前のお天気が怪しい時。それでも何とか、いや強力な晴れ女たちが何人か揃って、曇り空ではあったが傘を広げることもなく旅は繰り広げられた。
第1日目はカモメがホテルのベランダ側に飛んできて人懐こい顔で我々を歓迎してくれた。ここは窓際のすぐ下が、海の水が寄せている。5階ではあったが津波などの水害に備えての注意書や避難具が眼に止まる。
前回には、連れの友だちは違ったがここには訪れている。
「白米千枚田」には田植えが済んだばかりという
風情で小寒いような、しかし爽やかな風が
渡ってきて頬を撫でていく。
ここは「まれ」(NHK朝ドラ)の舞台にもなった「揚げ浜塩田」であり、海水を独特の手さばきで、砂浜(塩田)に打ちつける技をご披露してくれた。海水を天日で干した後に溜まった潮の結晶を、ちょうど荒塩となる段階の行程のひとつで、塩田から掻き集めた砂の潮を大釜に入れて火入れをしているところに出会った。
私たちはレンタカーであるから興味の赴くままにゆっくりとした気分で職人さんと話したりしたのである。
「わ」ナンバーに気をつけなさいと、よく言われるレンタカーを使っている。乗り心地の好い頃合いの大きさの車で5人は好きな空間が得られての心地よさであった。
少々疲れ気味の私は友の運転でいつしかコックリこっくり…。運転のFusakoさんには心から済まないと詫びながら睡魔に襲われていたのだった。
塩田から輪島へ観光案内で教えてもらったお蕎麦屋さんに立ち寄ってお腹を満たす。新鮮でとてもおいしいお蕎麦や海鮮丼を頂いた。(また太ってしまったわ。お洋服の所為もあるね!と慰めた。)
これは和倉温泉での最後の夜…。あっという間に和倉温泉でのゆるり旅は終わった。楽しかったね、のんびりできたわね…。
あ、のんびり出来なかった仲間がいる…。彼女の運転で、申し訳ない、申し訳ないと思ってはいるんだけれど、結局は瞼が仲良しになって、独り寝てしまった私だった。
ごめんね、Fusakoさ~~ん。謝らなくてもいいのよ、ただ一度だけ眠くなったけれど、休憩を採ってアイスクリーム食べたでしょう…あれで眠気が無くなったわよ。
あ~~、わ・た・し・も~!目が覚めたのです。申し訳ありませんでした。
羽田には午前11時45分時間通りの着陸であった。
ゆっくりできて、楽しかったわね!!!
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