今年は花が咲く時期が早めです。上は名古屋市内の公園でヒトツバタゴが咲いていました。初めて私が見たのは40年くらい前で、友だちに案内されて観た犬山市で発見の自生のものでした。
インターネットから↓
ヒトツバタゴはモクセイ科の植物で、別名「なんじゃもんじゃ」と呼ばれる国の天然記念物です。犬山市では、文政5年(西暦1822年)、水谷豊文によって発見され、大正11年(西暦1922年)夏に当時の内務省から依頼を受けた岐阜中学校の波麿実太郎教諭が本宮山麓を散策して再発見しました。集団で自生が確認されるのは珍しく、大正12年(西暦1923年)3月7日に国の天然記念物に指定されました。現在、自生地内には7本のヒトツバタゴが自生しています。
毎年5月中頃に4つに深く裂けた白い花が開花します。満開時にはまるで雪がかぶったように見えます。
国内では木曽川中流域と対馬に分布します。国内の自生地で国の天然記念物に指定されている場所は、犬山市の他に長崎県対馬市、岐阜県中津川市、岐阜県恵那市、岐阜県瑞浪市、岐阜県土岐市に分布しています。
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これは冒頭の公園の樹です。今年は木々、草花など例年より早めに育っているようです。5月中旬辺りからの開花なんですのに、4月中旬の今、咲いていました。
上は午後の日差しの中でのスマホ撮影ですが、下は午前中にデジカメ撮影したものです。この木はまだ小さめで東山本通りの街路樹として植栽されていたものです。
変わった花ですよね。
その地のお殿様が、家来に尋ねたというのです。
家来はこの暖かい時期に雪が降ったように白く葉を覆っている樹は知りませんでした。苦し紛れに「あれは…、なんじゃもんじゃ!」と応じたとか。
殿様はそれを樹の名前と勘違いして、「なんじゃもんじゃの木なのか。見事なものだ」とすっかりお気に入りとなったということでした。
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