古典講座『「おくの細道」を読んで、あくなき向上心を学ぶ』と題して講座が開かれるというニュースを、スポーツクラブで知り合いになった仲間のお一人、T.H.さんから教えて頂いた。
講師は大友信一岡山大学名誉教授(宮城県生まれ)。第1回は昨年11月で、月1回のペース。初めのうちは単なる聴講生のような、お客の立場で座席を温めているような、ただ聴かせて頂いているという軽い気持ちで聴講の仲間となったのだが聴講するうちに少しずつのめり込んできている。
関係本の紹介、その風景の中の俳句、先生の過去の印象やそれにまつわる思い出…などが心に響いてくる。
先日その講座を取っているお仲間で、旧古河庭園方面に出掛けるとのことで、参加させて頂いた。
生憎の曇り空で、時に傘を広げたり畳んだりのお天気。だが散歩にはちょうど良い気候。
以前2004年に、所属の文学散歩会で飛鳥山公園でお花見を兼ねて訪れたことがあった。旧古河庭園にも訪れたことがあったが、その時だったかも…。
花見時なら庭園にはまだバラは無かったろうが、バラと古河庭園は付き物だし、建物とバラを観たような気もする。記憶の不確かさ…。その時の会報には詳しく載せたことは載せたのだが過去の多くの会報と多くの記事から探し出す気持ちが起きないのは、老いたからかその時間を探す気もない…。残念には思っているのだが。
しかし当時のメンバーだった方々をそして脳裏にあるシーンを懐かしく思い浮かべながら今日の雨の日本庭園を散歩した。
バラが咲き乱れていて、今を盛りに咲いているもの、やや草臥れて花弁の先が弱っているような感じのものや、花の香りが漂ってくるもの、様々。
日頃のあわただしさや喧騒から離れて雨の中を散策するのもまた一興か。比較的ゆっくりとその雰囲気を味わう仲間…。文学散歩の会とはまた違う味わいで年齢に応じた楽しみ方かもと思いながら歩いた。
庭園の水面の雨に時を観る
バラ咲きぬ 香り思わず手繰り寄せ
雨を載せ薔薇(そうび)芳し 頬寄せる
2004年3月末に飛鳥山へお花見に出かけたが
文学散歩の会の仲間で、
お花見弁当を広げてアルコールも楽しんだ。
記憶が不確かだが旧古河庭園にもその足で行ったのか…。
公園には小さな滝が落ちていて、笑顔の仲間が
ウキウキした気分で散策していたことを思い出す。
東京都の北区飛鳥山。此処には三つの博物館があり
紙の博物館や渋沢栄一の資料館などがある。
上は渋沢邸に客人が来た時にご案内しもてなすために利用していた。渋沢栄一が喜寿の時に建てられた洋風茶室である。
下のステンドグラスで飾られた
瀟洒な建物の前で、以前の仲間と揃って記念写真を撮ったわと、懐かしく思い出した。青淵文庫と名付け書庫としている。栄一が傘寿と子爵昇格のお祝いに建てられたとのこと。
あの頃より建物が古ぼけてきてしまったと感じたが全体に汚れが目についただけなのかもしれない。
思えば13年も前のことだもの…。(古いアルバムから探し出し、それを写真に撮る)
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