館林の街を散歩「まちなか散歩」として、歴史の小道を案内される。
少し遠いと思われるところはバスでという「文学歴史バスツアー」である。
ここは分福酒造という造り酒屋のお店だったところでいまは記念館として存在している。
江戸時代から、造り酒屋として営んでいたところ。実際の酒蔵はもう移転しているのだが、立派な造りの建造物として国の登録文化財となっている。白壁と柱の美しさで、頑丈な造りと解る。水の良さもお酒を作るのに最適なのだ。
「武鷹館」は復元された旧藩士住宅、尾曳稲荷神社、など歴史の小道と銘打った散歩コースも自分の足で歩くと言う手ごたえがあってキョロキョロと眼をやって歩いた。
散歩とバスを使っての見学だったが、少し歩いたなぁという実感。
館林はうどんの里とも言われている。小麦栽培に適した肥えた水はけのよい土と日照時間が長い気候により昔から良質の小麦産地。
やはり、私たちは年配者ですな~。
頑張って歩いたあとは、小腹も空いて腰も下ろしたい。さあ、昼食である。
ボランティアにお願いしてあった20人と言う団体が一度に食事ができるところと願ってこの食事処「うどん本丸」。うどんのコシの強さとなめらかな喉ごしで美味しかった。
バスの中で、ざるか釜揚げかの注文をとっておいたが、すこし混乱。用意された食事と座る椅子がこちら側も適当であったためだ。すぐお店の対応がありそれはそれで良かったと言える。
うどんを食べたところで、「製粉ミュージアム」へ。1世紀余りにわたる製粉の歴史をもつ日清製粉の企業ミュージアムだ。製粉技術や小麦の文化史を学び、この製粉工場の為にできたような「館林駅」を背景にみんなで写真におさまった。まぶしいほどの日差しにカメラは眼つぶりがあったと注意の文字が出た。こんな注意の出るカメラを購入していたんだと今更思う。
ミュージアムの1階は昔は最新の小麦粉砕機や歴史的展示物があり、2階は正田家の人々の歴史。DVDあり写真の展示ありでゆっくりと見たかったが、ボランティア勤務?の時間内でご案内となるとやはり時間制限で、それほど思うがままの時間は取れなかった。しかし「特製小麦粉使用」のお好み焼粉のお土産があって、みなニコニコ。ちょっぴり嬉しいおみやげだった。
分福茶釜で名高い茂林寺。境内には巌谷小波のレリーフ。タヌキの歌と言えば「しょうじょう寺」の狸囃しだがここのポンポコ狸の歌は心に残っていないが、児童向けの巌谷小波は結構子ども時代に親しんだ作家だった。
館林と言えば、いまやつつじで有名で花盛りの時期は人でにぎわうところだが、時間も時期もという点で落ち着いてみることができた。
ブンブク茶釜のことでは、文福と表記するのはお寺の関係で、福を分けると言う意味合いがある。しかしお話「ぶんぶくちゃがま」は文福茶釜と表記されることが多いとか。
茂林寺の参道は、狸がズラリと並んでいた。それも、結構大きなもので、なんとお相撲さんの浴衣を着流している。今、大相撲九州場所の最中―応援の気持ちも表してお相撲さんの浴衣を着ているのだと言う。お腹の大きい狸と、お相撲さん…。やはり普通のサイズの浴衣では、この狸さんには着られないわね。
う~ん、これは「若荒雄」と文字を染め抜いている。お相撲に詳しくないのだけれど、若荒雄さん強くなってね~。狸のお顔が可愛かったので特別に写真を撮ってしまったのですけれど…ネ。