院展へ
娘から、絵画鑑賞のお誘いがあった。
台風来襲の前日に。
友だちが入選したのよ、行きましょうよ…
って。
勿論、私は院展が好き。
初めに教えて頂いた先生は日展系の先生だった。
そして、次の機会が院展系の先生だった。
先生は控え目な姿勢で
個々の個性を尊重してくださるような教示だった。
控え目だがその本意が伝わるような教えで
かなり影響を受けたのは当然のことと言える。
まず上野で食事。
ちょうど食事時で、どこも混んでいた。
入ったレストランで、隅のテーブル席が空いているからと
案内されたが、2人テーブルでちょっと狭まい感じ。
カウンター席で良いと二人並んで腰を下ろした。
でも、そのうちに空いてきて、
4人テーブルにどうぞと案内された。
その心が、何とはなしに嬉しい心地。
単純かな…私の心。
そして院展会場へ。
娘の友だちが、画家になっている。
5,6年も続けて入選したのに、昨年は入らなかった。
厳しいと言うかシビアと言うか…。
指導教官の死去で後ろ盾が無くなったせいか。
いや、悲しみのあまり、絵に打ち込む気持ちが
無かったのかもしれない。
今回は、かなり精魂込めて描いていた。
ちょっと暗い色調ではあったが、古家を愛情込めて描いていた。
本物の画家になったと言うことなのかと
思った。
応援しているよ、これからもがんばってくださいね。
久しぶりで美術館の喫茶店へ
螺旋階段を上って行くと
そこが一階だった。
ここでの語らいでは
娘も前向きに頑張っていること、
それなりに目標を立てて進んでいること
そんなお喋りに、嬉しく耳を傾けていた。