この度の台風は、かなり暴れん坊のものでした。
被害に遭われた地方の皆さん、お見舞い申し上げます。
どうしてもしなければならなかったことが、16日にあった。
6時過ぎにその為の重い荷物を持って、それからついでにごみ収集日に当たっていたので、ゴミを出して…と、家の周りを歩き出した。
ところが、その時に雨はまだ本降りでは無かったのに、台風特有の風がうなり声をあげて吹いてきた。
台風の予想進路の枠内の中心にあたる方向へ行きたかった。
夫に関わる親族行事でもあったので、夫に相談したところ、結局ようすを見て判断しよう、無理をするな…という観点で、行動を選択しようとなった。
私も少し気楽な気分になって、取り敢えずようすを見たいと思った。
そして12時過ぎに雨も小止みになったので、出掛けることにした。
最寄りの駅に着いた。
取り敢えず電車は動いていた。各駅停車の方が間もなく到着ということで、快速ホームから慌ててそちらへ移動して乗客になった。
電車に乗ったけれど、トコロテン方式と言うのか、前の駅の電車が出発して初めて、後続の私が乗っている電車が動くと言うものだった。
そして、行き先表示もそんなに遠くは無い。取り敢えず、地下鉄に接続する駅まで行こうと思った。
それなのに、すぐに地下へもぐる訳じゃ無くて、地上を走ってから地下へと言う駅の事情で、私の見通しは甘かったと言うことであった。
向かいの電車も走らないし、脇を走っている私鉄に乗り換えて…という案内も有ったのに、ただ地下鉄に期待してしまったことが間違いだった。
あまり見通しもない電車を待っても仕方ない…と、帰途に着いた。
くたびれてしまった。
がっかりしてしまった。
疲れたついでにボーっとしていたら、窓が赤い色になっていた。
カーテンを通して窓ガラスが赤く染まっていた。
カーテンを開けてみると空が不気味な赤い色に染まって、綺麗な夕焼けとは言えないような空。
あ~、今日は踊らされてしまったね…とふと、足元に目をやった。
百日紅の花びらが、一面に散り敷いた、荒々しい庭となっていた。
被害に遭われた地域の皆さま、お見舞い申し上げます。