上の子どもからは、ブランド製品の色々を、シリーズでプレゼントされています。
私が一時、このブランドのものが好みに合って、何となくそちら向きに目が向いていました。
今も引き続き…。
それで、プレゼントが毎年シリーズで贈られてきます。
「今子どもの教育費で、お金がないの…」と言いながらですが、「どうして、どうして…」
こんなにプレゼントされて良いものかと、戸惑っています。
私からは十分なことも出来なかったと思っていますが、こんな風に感謝されると恐縮ものよ。
かえって「私からも、ありがとう…」と、小さく声に出しました。
下の子どもからもシリーズものです。
こちらはお花。
昨年までず~っと、真っ赤なカーネーションの鉢植えと、クッキーでした。
「今年は違いますよ」と、予告されていました。
何かしら…、想像もつきませんでした。
赤紫色の花びらのクレマチスでした。
二人の間にはちょっとしたこの花のエピソードがあります。
「いやだ~、まだ覚えていたの」と、子どもは嫌がるかも知れませんが…。
いや、子どもが忘れてしまっているかも知れません。この時期の花ですから、単にクレマチスを贈ってくれたのだけかもしれませんが…。
35年くらい前でしょうか。
当時、5階建ての宿舎に居りましたので、ベランダ園芸です。
今のように、鬱陶しいほどの緑には囲まれていませんでした。子どもの通学路の途中に、鉢植えではありましたが大きめな鉢に、とても見事に鉄線(クレマチス)の花が鈴生り状態に咲いていました。
その花に憧れ、小さな鉢を求めましたが、時期が遅かったので花も鉢も、子どもには印象が無かったのかも知れませんが、私は次のシーズンに期待して結構大事にしていたのです。
それを、夏のある日にボールが飛び込んで、遊んでいる子に返してあげようと急いでいたのでしょう。
その鉢を蹴飛ばされ無惨に土の下にテッセンが埋もれてしまいました。
苗を助けたくて慌てて植え直したのですが、その後の処置が水をやりすぎたり、やらなかったりでとうとうダメにしてしまいました。
がっかりした様子を、子どもに見られてしまったので子どもも、ことのほか悪かったと感じているらしことを思い出しました。
大したことでは無いのに、この花を見て思い出したのです。
ナイーブな子どもの心に深く傷つけるようなこともあります。
なるべく変なことは、忘れるようにしたいと改めて思いました。