Ms.Kani(69)は、生物の先生。ですから、花・植物の絵などは、職業的にもいわゆるボタニカル・アートのように観察眼は鋭い。めしべは…、おしべは…、花びらは…、と正しく描こうとするのだろうなと、思っていた。
しかし、モデルが単なる生物学的対象ではなくて、芸術的に捉えて訴えるように描かれていた。
さすが、日展に入選されるだけあると、拙い目で眺めさせて戴いても唸らせる。絵は100号だという。
こちらは、絵はがきとして専門家の手により印刷されているので、ほぼ作品は実物に近いと見て良い。前ページのMr.Sahashiの、素人写真から起こしたものとは初めから違っているのだが。
初めに出品された作品は、日春展だったのだ。そして実力を試しに日展出品となり、見事日展にも入選されたのだった。素晴らしいことだ。
年を重ねて習うのなら、それなりの成果を見せなくてはね、…と若い時に主婦先輩の方が私に教えて下さった。習い事であれ懸命にすれば、一人前として認めてくれるのだから、極めてね…ということなのだ。素直に私は頷いていたことを思い出す。
絵画では、生徒の一人も自作の日本画を写真にして、簡易アルバムをもって来られていた。
それは着物を着た美人画(F50~100)であった。
詳しくは聞かなかったのだが、彼女の作品はフランスに嫁入りをしているという。
買付けの外国人の方が作品と写っている写真も拝見出来た。これはまた、本格的…(^_-)-☆
着物の模様が、手を緩めることなくきちんと描いて見事なのだ。
その美人画の中のさらに数点は、肩を露わに後ろ向きに横たわる女性など、艶めく色気を表現したものもあったが、惜しくもその場でその写真を見せて貰うだけに留まり、ここでは言葉だけの記録に終わってしまったことは、残念でもある。
by nagotu3819
| 2012-06-30 23:35
| 交友録