16日早朝にアップロードした記事が、気になってさらに検索してみたら、ゴッホの〈雨中の橋〉のカラー版が運よく見つかった。
森川和夫氏の研究の中に存在していた。
広重の風景版画の研究(1)171.ゴッホと広重と題しての研究論文の中に見つかった。
ただ、この項目は「余興」と付け加えられているのだが…。
人間の記憶…いや、私の記憶はなんとも情けないので、訂正して、ここにアップしたい。
強烈な印象として残っていたことは「赤と緑」の補色を使っていたことであった。
カラー版でそれを目の当たりにすると、なんと緑色の縁は4面にわたり周囲を囲んでいた。
そして、内側(絵の周り)の縁取りに赤を使っていたので、これは中国のような感じだとはっきり思った。
さらに、驚きの記憶鮮やかだったのは、外側・緑色の縁の上を赤色の絵の具で文字を書き付けていることだった。ゴッホが思った日本らしさなのだろうか。
こんな強烈な補色関係の配色は、違う、違うと言いたかった。
そんな衝撃的な配色を見つめていたら、「岩絵の具」が緑色の絵の具の中に、混ぜて使っていたことを発見したのだ。
研究者はなぜこれに気づかないのだろうか。こればかりは、印刷上の作品では分からない。
直にこの絵を鑑賞できた者にしか分からないものであった。